僕はマイノリティな人間~トランスジェンダーとして生きる覚悟~

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皆さんこんにちは。

今日は自給自足でも何でもない話になってしまいますが、自分のジェンダーについて+ジェンダーだとわかってからの生き方を話してみたいと思います。

山のなつき
山のなつき

実は僕はトランスジェンダーというセクシュアリティなんだよ~

ぽこ
ぽこ

うーん。トラ?セクシュ…とかわからない💧

山のなつき
山のなつき

じゃあまず"単語”の説明をしていくよ。

 

当事者である僕でも理解できないほどたくさんの意味が込められているので、全ての説明はできません。なのでさらっと見てもらって気になったら他に細かく書いていらっしゃる方もいますので調べてみてくださいね🌟


 

セクシュアリティとは?

セクシュアリティ…「性別」というのは基本的に<男女>とされていますが、大きく分けると4つある。

  • 身体の性…SEX
  • 性認識…Gender Identity
  • 性的思考…Sexual Orientation
  • 性表現…Gender Expression

この4つのなかで色んな組み合わせがあります。その組み合わせによってセクシュアリティも変わってきます。

 

ぽこ
ぽこ

フーン。難しいね。

なつき
なつき

そうだよね、僕も正直よくわかってないよ(笑)

ぽこ
ぽこ

それで、トランスジェンダーっていうのはなんなの?

 

 

 

トランスジェンダーとは?

ジェンダーは本当にたくさんあるのですが、僕が該当するのはトランスジェンダーといいます。

トランスジェンダーというのはと身体の性と心の性が異なることと言われていて、僕の場合は

身体は<女性>で心が<男性>なんです。

(逆のパターンの方もいます)

ぽこ
ぽこ

うーん、パパじゃなくてママってこと?

 

現在の日本の法律では<女性>ということになります。

 

でも男性として認めてもらえる方法ももちろんありますが、そこまでたどり着くには時間とお金と労力がかかります。そのため戸籍変更までたどり着かない方も僕含め、いるのではないでしょうか。

 

 

ぽこ
ぽこ

なんとなくわかってきた!女の子として生まれたけど中身は男ってことだね!

山のなつき

そういうことだよ!

ぽこ
ぽこ

でもみんなと違うと大変そうだね

山のなつき
山のなつき

今では慣れてしまったけど大変なこともたくさんあったし、たくさん悩んだよ。

悩みと葛藤

そもそも自分が「トランスジェンダーである」とはっきりしたのは医師に診断された20代半ばでした。それまでは“周りとは違うな”くらいの感じで、男とか女とかあまりよくわかりませんでした。そもそも<性>にあまり関心がないからかもしれませんが、情報量が今のように多かったわけではありませんでした。知っていた言葉としては「オカマ・レズ(ビアン)」くらいなものでした。
でも、恋愛対象は男性よりも圧倒的に女性が多かったのでやっぱり周りと違う、と悩んだ時期もありました。
悩んでも今のようにコミュニティが多くなかったし、学校で気軽に話せる内容でもありませんでした。だって明らかに普通じゃないというくらいはわかりますから当然「引かれる」と思っていました。
だけど「好き」という気持ちは隠しきれません。当然周りも感じ取りなんとなく雰囲気が悪くなってしまったこともありました。それでもひたすら隠すしかありません。学校という狭い狭い世界ですから、何かあれば居づらくなるのもわかっているからこそ。
なので学生生活中は女性と付き合うことはあったものの、関係性に関しては隠していました。
隠すことに関して特に苦痛は感じませんでした。だって自分が異常者ですから・・・。
でも当時かなり話題になった「3年B組 金八先生」
性同一性障害の生徒の話です。
この放送がやっていたのは2001年、当時僕は11歳(小学5年生)でした。
リアルタイムで見ていたはずですがあまり記憶がなく、中学生~高校性の時にやっていた再放送をしていた記憶はあります。
しかし、当時はちゃんと見ることができず
今理由を考えてみると<核心を突かれるようで怖かったのではないかと思っています。
チラ見程度でももしかしたら自分もそうかもしれない。そう思うと周りからどう思われるか・親からなんて言われるかすごく怖くなり、さらに自分の中で抑えていかなきゃと気持ちを押し込めていました。
「普通の家庭」を昔から願っていた母をまじかで見ていたのもあったせいかもしれません。(いろんな事情があって普通とは言えない家庭でした)

今の生活になるまで

今は嫁ちゃんというパートナーがいて、社会的にもほとんど男性として生きている僕。
こうなるまでにはいろんな悩みがあったりして(笑)
一番の悩みは「家族へのカミングアウト」でした。
友人へのカミングアウトは薄々感づかれていたのを僕も気づいていたので割とすんなりできました(笑)
高校生の時に一度「自分は女の子が好きなんだ」ということを話していましたが、「思春期にはあることだ」とか何とかいわれて向き合ってもらうことはできませんでした。
21歳の時にも当時の彼女も一緒に「女の子が好きなんだ」と話すも、母は当時の彼女のせいで僕がおかしくなった、と彼女を責めました。
そのことがあってから心底家が嫌になり、実家を飛び出し現場職をしながら一人暮らしを始めました。それから母とはしばらく話していませんでしたね、どうせ理解してもらえず<おかしい子>扱いされるのが嫌だったから。
しかし家庭の事情で実家に帰らなくてはいけないことがあり、4年ほどで実家に戻りましたがもちろん母は性別に関しては何の理解もしてはいませんでしたし、地元で働くならちゃんとブラジャーをいなさいやらなんだかんだ言われました。
でも実家に住まわしてもらっているわけですし、そもそも母が重度の鬱病になってしまって性別について触れるとおかしくなってしまうようになり話すのもやめました。髪型にまで口だされて非常に嫌な気持ちになっていましたが立場の弱い人間に強くは出れません。
半年以上、女として仕事をしていて今の嫁ちゃんと出会いました。
出会って半年、付き合って半年で僕の家庭の事情を知って同棲してくれることになって、今に至るわけです。
今でも母は僕の性に関して受け入れられてないので母の前では一人称は「私」にしています。でも少しずつ受け入れようとしてくれているのかな?と思うことにしています。
次に悩んだのは「声」でした。身長はありがたいことに女としては大きい方だったので黙っていれば「どっちかな?」くらいの感じだったそうです(知り合い曰く)
でも声は高い方でしたので女性だとすぐにばれてしうのがすごく嫌でした。
それで考えたのが<男性ホルモン注射治療>というもの。詳細については省略します。
25歳で診断書が習得できていたのですが親のこともあったし、一度売打ったら声は低くなり戻ることはありません。2年考え、メリット・デメリットを考え抜いた結果治療することを選択しました。
なぜならこの時やっと自分が<男に戻りたい>とおもえたから。
嫁ちゃんと出会い、凄し、社会で自分の思う性別で生きてそれまで曖昧だった「性」がはっきりしたのです。
打ったら元には戻れない、親になんて言おう、社会で生きづらくなる…いろんなことを考えましたがこの時初めて「自分に正直に、社会で正直に生きていきたい」そう思ったんです。
そうしてホルモン治療を始め今年で4年目。声も低くなり、髭も生えて、体毛も濃くなり、体格もがっしりしてきました。
今では女性に思われることはほとんどなくなりました。
これからのこと
ホルモン治療までしましたが、身体はまだ女でもちろん戸籍も女性のままです。
これから治療を進めていくかは正直わかりません。
胸は取りたいと思っていますが(単にパンイチで歩き回りたいだけ)、
「卵巣と子宮をとらないと男性として認めない(逆もしかり)
この日本の考え方に違和感を感じています。
じゃあ病気でない人は女性じゃないの?
なんだか納得がいきません。
それに体に大きな傷を残さなければ受け入れられない。なんかそれも正直なんだかな~って感じなのでまだこれからのことは未定です。

自分として生きる覚悟

生きていくだけでも大変なのにトランスジェンダーである自分を隠さず生きていくのは簡単な話ではないと思っています。
上記で書いた通り「性に関心があまりない」ので性別について強く”こうでなければならない”という気持ちはありません。それに現代において多種多様の性別について先人たちのおかげで理解が広まり、凄く生きやすくなったと感じています。
それでもまだまだすべての社会が理解し配慮してくれているわけではありません。
その中でくじけず乗り越えていかなければいけない。
なにかある度へこたれてたら先には進めません。
聞かれてもいないのに自分から話す必要もないと今は思っています。だけどどうしても話さなければいけない瞬間もあるわけで。
ぶつかって敗北して泣いても嫌なことがあっても笑い飛ばせるくらいラフに生きてく、それが僕の覚悟です。
最後に・・・
ここまで読んでくださってありがとうございます。性別がはっきりしなくたって割と楽しく生きられます(笑)だけどはっきりわかった時すっきりしました。それから精神的な負担がすごく減ったと感じています。なぜなら自分にも他人にも嘘をつかなくていいから。嘘ってすごくつらいですよね。それが隠し事程度でも…。でもみんなが正直に生きられるわけではありません。はっきりしない人や、事情があって偽って生きていかなきゃいけない人もいるでしょう。そんな時少しでも楽になれる居場所を作っていてほしい、そう思います。場所はどこでもよくって、山でも海でも飲み屋でもイオンでも車でも庭でも布団の中でもネットの中でも。どこでもいいから思いつめた時、深呼吸できる場所があるだけで少しだけでも余裕ができるかもしれません。いつかみんな偽らず飾らず生きていける世の中になることを心から願っています。
それでは今日はこの辺で!

 

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